8月26日、応用数理科の1年生は、高輝度光科学研究センターと大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの見学に行ってきました。日本の最先端の研究所を見学して、物理や工学分野の研究の必要性を改めて実感しました。
昨年度に引き続き、徳島化石研究会会長の鎌田誠一先生を講師にお招きして、化石採集のフィールドワークを実施し、当日は応用数理科1年生のうち、33名が参加しました。相生森林美術館手前の国道195号線が山崩れで完全に埋没し、迂回路が14t以上通行止めのため、マイクロバス2台に分乗しました。 9時に城南高校出発、もみじ川温泉経由で11時過ぎに現地に到着しました。数日前にはかなりの水量がありましたが、当日は会長さんが先に現地入りして川の様子を確認してくださったところ、安全に発掘場所に行ける水量になっていました。そこで、予定通り第一目標地点で発掘することにしました。ところが、12:30頃から急に強い雨が降り始め、さらに雷も鳴り始めました。出発時点で晴れていたため、十分な降雨対策をしていない生徒も多くまた落雷や川の急な増水の危険も考えられたため、予定を1時間繰り上げて13:00に撤退しました。 活動時間が実質1時間ほどしかなかったため、化石を手にした生徒は4分の1ほどと、ちょっと残念な結果でしたが、発掘作業自体は、木陰で川の水に足を浸しての涼しく快適なものでした。 今日発掘した小さな二枚貝ですが、遙か2億数千万年前に埋没したもので、実は、大西洋やヒマラヤ山脈、あるいはプレアデス星団(すばる)よりも遙かに古い化石です。そう考えると、壮大な時間の流れが小さな貝殻の中に圧縮されたような、不思議な感覚を覚えます。
鎌田誠一古代ロマン博物館HP http://fossil-kamada.digitaldream.jp/
7月23日(月)午後、1年生40名で園瀬川の総合科学調査を行いました。上流・中流に分かれて調査です。水生昆虫の採集、COD、BOD、pH 及び水流の速度行いました。台風の影響で、昨年度より水量も豊富でしたが、普段見過ごしている身近な清流に多くの種類の水生昆虫が生活をしていて、上流・中流の環境の違いで異なる昆虫が住んでいることを実感できました。
7月11日、応用数理科1年40名が参加しました。当日、バスで送迎していただき助かりました。3班に分かれて、市販の薬を材料にして、それぞれ順に実験1:薄層クロマトグラフィ(TLC)、実験2:ガスクロマトグラフィ(GC)、実験3:質量分析(MS)について実験の指導をしていただきました。初めて見る器具や高価な機器に興味を持ちながら、担当の先生や大学院生の丁寧な説明によって楽しみながら、薬の成分の分析方法を実験によって知ることができました。
基礎実験は学校設定科目の1つで、1週間に1時間、応用数理科だけで実施されています。40人を20人ずつの2班に分け、化学と地学、物理と生物のそれぞれ2分野を同時に実施します。次の週には班をかえて同じ内容の実験を行います。
生物分野「顕微鏡」、物理分野「物理入門」
地学分野「ミネラルズ見学(県立博物館にて)」
応用数理科では1年次に「基礎実験」という設定科目があり、水曜7限目に物化生地全科目の実験実習の基礎を学びます。また水曜7限目という時間設定を利用して、時間延長や校外研修など、特別な時間割変更なしに弾力的な授業展開ができます。 5月16日(水)の基礎実験は、本校にほど近い徳島県立博物館で、地学分野(鉱物学)に関する企画展を見学することにしました。6限終了後すぐ、自転車通学生は各自自転車で、それ以外の生徒は引率教員の車で博物館へ移動しました。企画展では「鉱物とは何か」「鉱物の形の特徴」「鉱物の色や光学的特性」「四国で産出する鉱物」といった事柄をキーワードに、見学した内容をワークシートにまとめていきました。鉱物は身の回りの岩石を構成する物質で、言わば「地球の細胞」のようなものです。今回は見るだけでも美しい鉱物標本が多数展示され、見学した多くの生徒は、身近なところの自然に潜む不思議さや美しさに気づいたようです。実は、本校北側にそびえ、さだまさしさん原作の映画「眉山」で注目を集める眉山も鉱物の産地で、今回眉山産の紅簾石やざくろ石(ガーネット)を含む結晶片岩やルチルの結晶などが展示されていました。 なお今回の見学に際して、授業での利用ということで博物館より入場料の免除など様々なご高配を賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。
〔参加生徒による鉱物人気ランキング(複数投票による)〕
徳島県立博物館HP http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/
化学分野「硫黄Sの同素体」、地学分野「鉱物学岩石学基礎演習」